きっかけはリビングの家族

昼夜逆転生活をしていると、昼が敵になる。
朝方に寝ようとすると、ちょうどそのタイミングで家族が起きてくる。そしてリビングの声がまあうるさい。薬でもやってんのか?ってくらい笑い声が飛び交う。
…声がうるさいなら耐えるより対策をしろ。
というわけで、耳栓を買った。
結論:ダイソーで売ってたポリウレタン耳栓、これでよくない?

先に結論だけ言うと、ダイソーで買ったポリウレタンの耳栓が、思ってたよりもずっと使えた。
100円のくせに、ちゃんと静かになる。家族の声も壁の向こうで全然聞こえなくなる。寝返りもできる。痛くない。
……もうこれでよくない?
AirPods Proを耳栓代わりにした話

耳栓を探してるときに一度は思いつくのが、「AirPods Proでよくね?」ってやつ。アクティブノイズキャンセリングもあるし、物理的に耳を塞ぐ構造だし、スペックだけ見れば完璧に思える。
実際俺も試した。だけど現実は甘くない。結論から言うと、AirPods Proは耳栓として使えない。
致命的な問題が2つある。
まず、寝転ぶとすぐ外れる。AirPods Proは人が立ってるか座ってる状態でしかちゃんとフィットしないように作られてる。仰向けになったり横を向いた瞬間、ポロッと落ちて枕の上。これが毎回。
次に、バッテリーがもたない。俺のは初代AirPods Proだから、満充電でも4時間が限界。しかも使い込んでるから劣化して実際はもっと短い。
4時間で足りる人間ならいいけど、俺は8時間寝たいタイプなので全然もたない。
しかも、問題はそれだけじゃない。
電池が切れると「ポンポロポン」っていう謎の通知音が耳元で鳴る。これが最悪で、もし耳から外れなくても、深夜に突然あのポンポロポンが鳴って、寝ぼけた脳に直撃する。一発で目が覚める。
つまり、AirPods Proは「理論上はいけそうなのに、実際に使うと絶望的に合わない耳栓」だった。というか、そもそも耳栓ではない。
LOOP購入。でも届くまでが長い

やはり耳栓だ、ということでLOOPのQuiet2。ネットでよく見るし、評価も高いし、デザインも良い。
でもAmazonでも公式でも、届くまで最速でも翌日。
つまり、今は使えない。
で、家の中は今もうるさい。
この音を完全に遮断してくれる耳栓が今すぐ必要だ。
ってことで、つなぎとしての耳栓を買うべく、衝動的に家を飛び出し、ダイソーに行ってきた。雨が振ってても関係なかった。
正直なところ、耳栓をダイソーで買うってどうなの?って気持ちがあった。昔、ダイソーで買ったスポンジみたいなやつを試したことがあったけど、あれはマジで意味なかった。耳に入れても音が普通に聞こえてきて、逆に気になって外したレベル。
でも、今回は違った。
ダイソーの耳栓コーナー、意外と充実してた

まさかの3種類あって、ちょっと迷った。で、気になったのがこの2つ:
- ポリウレタン素材のソフト耳栓
- シリコン製?でイヤホンみたいな形をした耳栓(ケース付き)
「まあ100円だし両方買っとくか」ってことで2種類持ってレジへ。
結論から言うと、ポリウレタンの圧勝だった。
ダイソーのポリウレタン耳栓、寝る用として普通に合格

NRR値、32DBらしい。なるほど。さっぱりわからない。
袋から出したときの第一印象は「やわらか」。

これ、指で潰してから耳にねじ込むタイプ。耳の中で少しずつ膨らんで耳の形にフィットしていく。

30秒たってようやく形が変わってきたかな?ってぐらいゆっくり膨らんでいく。ちなみに、昔使っていたダイソーのは2秒でもとに戻っていた。
で、装着完了。
じわーという音が止んだあとは、あんなに不快だったリビングの声が…聞こえない。マジで。
みみをすませば遠くでかすかに聞こえなくもないが、全然気にならないレベルだ。
これすごくない?
しかも、柔らかいから寝返りしても痛くない。
これが地味に超大事。横向きになったときに耳が痛いと、結局外しちゃって意味がなくなる。でもこれは、耳穴の中で圧迫感もなく、ぐにゅって馴染む。
「え、これで100円?」
ってなった。
DAISOのイヤホン型の耳栓、ちょっと期待したけど残念

もうひとつ買ったほう、イヤホンっぽいデザインの耳栓。こっちは見た目は良い感じ。専用ケース付きで「おっ、これは…?」と期待した。

……が、つけて3秒でわかる。うるさい。
こっちは防音というより「水泳のとき水が入らないようにするやつ」に近い。素材の弾力もあるし、隙間ができやすい。寝返りしたら多分スポッと抜ける。というか付け方がわからない。
というわけで、すぐにお蔵入り。
どっちかと言うとこっちだけでいいと思ってたが、今にして思うと、もう一つの方も買っていて良かった。これだけだったら今頃どうなっていたことか・・・
ダイソーで耳栓買うなら、絶対ポリウレタンのやつにしとけ。
ループクワイエット2が届いたので改めて比べる

LOOP Quiet 2が届いた。
白い箱に丸のパッケージ。明らかにApple製品を意識したパッケージで、開けるところが以前のApple製品そっくりだった。今では失われてしまったペリペリがそこにあった。

開封してみると、複数サイズのイヤーピースが入ってて、商品本体もなんか未来的な見た目。

「これはきっとすごい防音力なんだろう」と期待して、早速装着してみた。



……あれ?Loop Quiet2、思ってたほどじゃない?ポリウレタンと比べちゃうと…
ポリウレタンと比べてそこまで静かにはならない。
でも、これはLoopが悪いというより、比較対象を間違えていたのかもしれない。
使い所が違うのだ。
ポリウレタン耳栓は「完全に音を遮断して眠る」ための道具。
一方、Loopは「音をやわらげながら日常生活を送る」ためのアイテム。
たとえばカフェや職場、電車などで「周囲の音が気になるけど、完全にシャットアウトしたいわけじゃない」って場面では、Loopがちょうどいい。
だが俺が探している耳栓は、不快な音を消してくれるものだ。なるべく静かな方が良い。やっぱりポリウレタンが最強だった。
だが、俺が探していたのは音をしっかり消してくれる耳栓だ。
なるべく静かなほうがいい。やっぱりポリウレタンが最強だった。
左の耳の穴が小さいので、サイズが複数入っているのは嬉しかったが、それでもピッタリフィットはしなかった。残念。
Loopが全く使えないというわけじゃない。
今回、俺の用途には合わなかったが、耳栓をしていても音をある程度残してくれるLoopは、
たとえば電車の中や、すでに静かな図書館でさらに集中したいときに役立つ。
アラームを聞きたい人にも、このくらい聞こえる方が都合がいいだろう。
要は、適材適所だ。
結論、防音性能ではダイソーのポリウレタン耳栓が最強だった。
「とりあえずの繋ぎ」だと思っていたのに、ここまで使えるとは思わなかった。

こうなると、別のポリウレタンタイプの使い捨て耳栓にも興味が湧いてきた。MOLDEXってやつ。ダイソーの耳栓でこんなに良いものがあるなら、専門業者が作ったものはどれだけ良いのだろうか・・・(あるいはそこまで変わらないのか?)気になってきた。これはまずい、耳栓沼だ。完全に沈む前に今回はこの辺で撤退しようと思う。
みんなも困ったらダイソーに駆け込もう。